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先生の小話


 寒いときはどこか温泉にでも行って、のんびりしたいなあなどと思います。本当のことを言えば、いつだって行きたいのですが。そこで素敵な温泉旅館を選ぶには、というテーマです。まずどこに行こうかとなります。宿に直行して、泊まって帰ってくるだけではつまりません。
 付近に名所旧跡があれば、そこと組み合わせます。春ならば桜の名所、秋ならば紅葉見物という具合です。そこで注意点はあまりスケールの大きい旅行にしないことです、北海道でも、函館から札幌、釧路まで2泊3日で行くと大変な重労働になります。箱根なら彫刻の森美術館に行くだけにします。次に宿を選ぶことが大事です。旅行の成否は宿の良しあしにかかっていると、私は思います。

 宿のポイントは5つあります。1つ目は何といっても食事です。ホテルならば夕食はその近くのおいしい食事処が大事です。それこそミシュランの2つ星、わざわざ回り道をしても行きたい処です。旅館では地元の材料がウリなら結構ですが、それでなくとも板前さんの技をウリにしているようならうれしいです。2つ目はサービスです。出迎えのスタッフや、仲居さん、すれ違う従業員の挨拶などが印象を分けます。逆に一人でもつっけんどんなスタッフがいたりすると最悪となりますから難しいです。3番目は部屋です。たばこのにおいがしたり、狭かったり、窓の前が詰まっていたりするとアウトです。4番目は温泉です。源泉かけ流しなら最高ですが、清潔で大きな大浴場や露天風呂があればうれしいです。5番目は宿の場所でしょうか。窓から見る風景が素敵だったり、庭が凝っていたり、森閑とした中にあったりです。5つ全部合格なら最高の旅館ですが、そういうところは少ないし、また宿賃も高くなります。
 友人でよく旅行に行く人がいるのですが、安い弾丸ツアーばっかりで、空いているオフシーズンで、何もない季節に大人数でまずい食事と安い宿です。当然満足度も低くなります。こうした旅行を2-3回我慢して、その分良い旅行をしましょう。最近はネット情報が満載ですから、それを利用しましょう。ただし、良い書き込みだけを信じてはいけません。同時に悪い書き込みも見つけてハカリにかけましょう。おすすめの宿を2か所ばかり紹介します。

 まずは磐梯山のふもとにあるホワイトペンション。なんといっても食事が良いです。家族経営でしょうがサービスも不満なし。部屋も狭いけど清潔。窓からは猪苗代湖が見えます。近辺は春秋は見るべきところ満載です。さらにエキセントリックな宿がお望みの方には秋田県乳頭温泉郷にほど近い民宿の風の又三郎。岩手の山奥から移築した大きい古民家です。なんといっても温泉が良いので、食事とサービスはこの際無視します。宿のおばさんの豪快な田舎話を聞くのも楽しい。乳頭温泉郷巡りとか秋田駒ケ岳散策も楽しい。いずれもコスパ最高です。いかがでしょうか。
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今日の片平医院


韓国の前、李氏朝鮮時代の医者のドクタードールです。
韓流ドラマのお好きな方ならチャングムの誓いをご存じでしょう。宮廷で王様以下偉い人達の医療を行う医師でした。
医生と医女というようです。しっかり作ってあって立派ですね。

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ドクタードールは製作圏によって個性があります。
スペインは(リアドロですが)人柄があらわれるような現代的センス。イタリアは医者を茶化した感じ。チェコは(ボヘミアンガラス)専門家ふう。アメリカは完全お笑い。



先生の小話

読書その2

以前に徳富蘆花の自然と人生の中の一文を紹介しましたが、そうした名文が断片的に頭の中にウロウロしていて、時々ふっと浮かんできます。ジャン・コクトーの「私の耳は貝の殻 海の響きを懐かしむ」とか、北原白秋の「からまつの林を過ぎて からまつをしみじみと見き からまつはさびしかりけり たびゆくはさびしかりけり」とか。その中でもどういうわけかいつも懐かしく思い出す名文を、少し長いのですが、3つご紹介します。1つ目はアポリネールの「ミラボー橋」。ロマンチックな、それでいて少し白けた感じが良かったのでしょうか。

ミラボー橋の下セーヌが流れ われらの恋が流れる
私は思い出す 悩みの後には楽しみが来ると
日も暮れよ 鐘も鳴れ 月日は流れ 私は残る
手に手をつなぎ 顔と顔を向けあおう こうしていると
二人の腕の橋の下を 疲れたまなざしの無窮の時が流れる
日も暮れよ 鐘も鳴れ 月日は流れ 私は残る
流れる水のように恋もまた死んでいく
命ばかりが長く 希望ばかりが大きい
日も暮れよ 鐘も鳴れ 月日は流れ 私は残る
日が去り 月が行き 過ぎた時も 昔の恋も 二度とまた帰ってこない
ミラボー橋の下セーヌが流れる
日も暮れよ 鐘も鳴れ 月日は流れ 私は残る

2つ目は蒲原有明の「牡蠣の殻」という詩です。高校の頃の閉塞感が反映されている感じ。

牡蠣のからなる牡蠣の身の かくも果て無き海にして
生きの命の味気なき その思いこそ 悲しけれ
見はこれ盲目 岩陰にただすべもなく眠れども
ねざむるままに大海の 潮の満ち干覚ゆめり
いかに朝明け 朝じほの色青みきて あふるるも
黙し痛める牡蠣の身の あまりにせまき牡蠣の殻
よしや清しき夕づつの光は浪の穂に照りて
遠野が鳩のおもかげに似たりというも何かせむ
痛ましきかな わだつみの ふかき調べに聞き惚れて
夜もまた昼もわきがたく 愁いにとざす 牡蠣の殻
さもあらばあれ 嵐吹き 海の怒りの猛き日に
殻も砕けと 牡蠣の身の 請いのまぬやは おもいわび

3つ目は中原中也の「冬の長門峡」です。何かの雑誌で見たのだと思います。印象に残りました。そういう心象風景だったのでしょう。

長門峡に 光は流れてありにけり 寒い寒い日なりき
われは料亭にありぬ 酒酌みてありぬ
われのほか別に 客とてもなかりけり
水は あたかも魂あるもののごとく
流れ流れてありにけり
やがても蜜柑のごとき夕陽 欄干にこぼれたり
ああ! そのような時もありき 寒い寒い 日なりき

 どれも今考えてみれば有名なのですが、ふっと思い出すたびにその頃のことも一緒に頭に浮かんできて、懐かしかったり恥ずかしい気持ちになったりうれしくなったりします。

先生の小話

読書その1

子供のころから本を読むのが好きでした。田舎に住んでいたからか、家族がそれほど本好きではなかったのか、家の中には特に子供が読むような本はなかったように思います。もっぱら学校の図書館で借りてきました。小学校では伝記ものです。日本何とか全集というシリーズものを端から読みました。面白いかどうかは別だったようです。野口英世などの有名な人から、塙保己一などという誰なのかもよくわからない人まで、全部走破という事が第一だったようです。ですから今覚えているのは本の内容ではなく図書館の伝記ものが並んでいる棚の風景だけです。中学校での読書生活はあまり印象が無く、2年生の時に国語の担任の先生が授業中に朗読してくれた宮沢賢治の無声慟哭がとても素晴らしくて、今もその時の先生の声や表情が良く思い出されます。3年生ではその時の中学校が開設1年目で先生たちが高校受験に夢中になり、私も完全に巻き込まれてしまい読書どころではありませんでした。その反動か高校では図書館に入りびたりになり、やはり日本文学全集とかいうのを片っ端から借りていきました。山本有三とか田山花袋とか今はあまりメジャーではない人が多くて、たぶんシリーズの番号順に借りていったのだと思います。

またよく古本屋にも行きました。布団の中で嵐が丘やジェインエアなどを読みふけり、そのために近眼になりました。ほとんど文学作品で科学ものや芸術関係は読んだことがありません。いつも劣等感に苛まれていた授業でも得意は現代国語や漢文で、数学や物理は先生が何を言っているのか全然わかりませんでした。担任も私は文科系に行くものとばかり思っていました。大学に入って熱中したのは高橋和己です。クラスの友人が呼んだのを皆で回し読みしました。散華や邪宗門には大感動しました。大学の生協ではドストエフスキーやトルストイ、レビ・ストロース、倉橋由美子、柴田翔と定番でした。卒業後はトールキンのホビットや指輪物語にはまりましたが、ナルニア国物語、ミハエル・エンデなどファンタジーものが多くなりました。首尾一貫しているのは三国志や水滸伝、聊斎志異など中国ものが大好きな点です。
 
でもあまり良い読書家とは言えません。もう何十年も前のことではありますが、たくさん読んだ本の中身をよく覚えていないことがとても多くて、最近になって改めて読んでみると全く新しく読んだ気になります。ダルタニャン物語全11巻やモンテクリスト伯全7巻といった冒険活劇も買い揃えてワクワクしながら読み直しました。今はむかしからある夏目漱石全集を第1巻から読み直していて「へえ、そうだったのか」という感じです。昔はやみくもに読んでいたのが、今は意識的に読もうとするわけですから自分の中に入ってくるものが違うのでしょう。昔に帰るような気にもなります。最近の小説はまず読む気持ちになりません。エマニエル・トッドやジャレド・ダイアモンド、ユヴァル・ノア・ハラリといった地球や人間の歴史、文明論が多いようです。どれも目からうろこの連続です。

廃線巡り

廃線巡り 奥多摩編 

廃線巡りの紹介です。今回は奥多摩、奥多摩工業専用鉄道です。ここはテレビや廃線巡りのサイトでもよく取り上げられているので、ご存じの方も多いかと思います。JRも公式にお勧めしていた、都内でも有数の廃線です。
ここの廃線を見に行ったのは秋。天気も良く、場所によっては紅葉の景色が広がる時でした。当然といえば当然ですが、天気の良い時に廃線巡りをするのがおすすめです。

まずは奥多摩駅にて廃線部待ち合わせ。この日の参加者は4人でした。その後、最初の目的地のアーチ状の橋に向かいました。地図で道を確認しながら進みます。廃線巡りは基本徒歩なので、軽い運動にもなります。
そして、目的地に到着。じっくり目で確かめたり、写真を撮ったり、それぞれ行動します。
ネットでも写真はありますが、実際に現場で見るのとでは違います。その場の空気感も味わえるのも良い所です。ただ、我々廃線部のルールとして、立入禁止の場所には入らないようにしています。当たり前の事なのですが、残念ながら明らかに、立入禁止場所から写真撮っていますよね?と分かるサイトがあります。そのような事はせずに常識の範囲内で廃線巡りを楽しみます。
最初のアーチ状の橋を見た後は、奥多摩むかし道へ。東京近郊の廃線跡で
・道が整備されている。
・レールがしっかりと残っている。
・近くで見ることができる。
・距離も長い。
と上記の条件を満たす所はほぼ無く、ある方は「廃線跡聖地」と呼んでいました。

むかし道はハイキングコースなので、我々以外の方々はどんどん先へ進んで行きますが、我々はポイントごとに立ち止まり、自分達のペースで進みます。トンネルや草木に侵食されたレール、橋、橋脚などを写真に撮ったり、「よくこんな所に線路を作ったなぁ。」等と会話したりしながらむかし道を進みます。途中、我々と同じように廃線を見ている方もいて、仲間意識が芽生えたりもしました。
なんだかんだでこの日は時間も経ってしまった為、むかし道の途中で帰ることになりました。最後迄歩けなかったので、続きはまた改めて…。

途中のバス停からバスに乗り、奥多摩駅に戻ります。その後、電車を途中下車してお酒を楽しめるお店へ。ある意味のメインイベントです。(笑)
今日の感想や、次は何処に行く?等々と話をして、今回の廃線巡りを締めくくりました。

奥多摩の廃線巡りを紹介しましたが、次は街中の廃線跡を紹介したいと思います。
引き続きよろしくお願い致します。
プロフィール

katahiraclinicdiary

Author:katahiraclinicdiary
青梅市にあります、片平医院です。
内科、皮膚科、放射線科をやっています。
住所:東京都青梅市河辺町10-16-20
TEL:0428-21-1742

ホームページ:https://katahira-clinic.themedia.jp/

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